1−7.お金を稼ぐ仕事への偏りによる問題
なんでお金を稼ぐという仕事に偏ってしまうと生きづらくなるか、というと。
お金を稼ぐということは、
何か自分のできることを相手に提供するか、もしくは物を作って提供することで、
それの対価としてお金をもらうということです。
ということは、
お金を稼ぐためには必ず相手が存在するんですよ。
ビジネスの用語で言えば、お客さんだとか顧客という風に呼んでますけど、
お金を稼ぐためには必ず相手が存在しなきゃいけないんですよね。
相手が存在するということは、
生きていくために自分が必要なものを手に入れたい、だとか、食べ物を手に入れたい。
あとは暖房が欲しいとか。
そういったものを手に入れるために、相手が必要になってきてしまうので、
相手の都合というのが関係してくるんですよね。
そうすると、相手とか社会と言ってもいいんですけど、
そういった相手の都合に振り回されることがあると言うことなんですよ。
だから薪の例で言えば、薪を手に入れて暖かいお家にしたいという時に、
お金を稼いでお金で買うということしか頭にないと、
まず、お金を手に入れる必要があるから、お金を稼ぐために自分のできることを提供する。
例えば、
今自分はブッシュクラフトというキャンプ術を教えていますけど、
キャンプ術を知りたい人が、まず必要なんですよね。
相手がいるということは、社会の状況に左右されます。
例えば、
社会の状態によっては、キャンプ術なんて必要ない、他にやることがあるよ。
っていう社会であれば、お金を稼ぐことができなくて、薪が手に入らないわけですよね。
また、市場ということでも、お金を持ってたとしてもこの市場に誰かが薪を提供してくれなきゃいけないんですよね。
それって売っている人の都合によりますよね。
あとは薪があるかどうか、木があるかどうかっていうことにも左右されちゃうわけなんですよね。
単純に薪きが欲しいというだけなのに、いろんなものを間接的に介すために、
こういった都合に振り回されてしまう。
こんな風になるのが、生きづらさのひとつの原因なのかな、と。
そうじゃなくて、薪が欲しいんだったら直接自分で木を切りに行って、手に入れるという方法もあります。
こういう方法であれば、相手とか人の都合に左右されないんですよね。
自分がやればいい。
もちろん自然的な、山にちゃんとした木があるだとか、そういった条件や制限はあるんですけど、
少なくとも人と社会には左右されないんですよね。
なので、
こういった自給的起業ということも含めて考えると、
自分にできることや周りの環境を活かして、最適なバランスをとることができるようになってくるんじゃないかなと、
私は考えています。