「普通」の私だからできること:起業の教科書
「普通」の私だからできること:起業の教科書
(直販全込みパッケージ)

「普通」の私だからできる、持続可能な起業の形
「起業」と聞くと、特別な才能を持つ人や、多額の資金を集めて急成長を目指すスタートアップを思い浮かべるかもしれません。でも、本当にそれだけが起業なのでしょうか。
本書が対象としているのは、「普通の人」です。
あなたがこれまでに培ってきた経験、知識、築いてきた人脈、置かれている環境。そうした「自分だけの資本」を活かし、地域やコミュニティの身近な需要に誠実に応えていく。地に足のついた「普通の起業」こそが、地域に持続可能な価値(社会的資本)を蓄積し、結果として社会を豊かにしていきます。
机上の空論ではなく、「世の中に既にある需要に、自分の資本や専門性で応えていく」というシンプルな原則から、自然体で無理なく続けられるビジネスの組み立て方を具体的に解説します。
5,500円 (税込)
- 身の回りの「既存事業」や「顕在需要」から、無理なく仕事の種を発見する方法
- 自分のスキル・経験・人脈・資産を棚卸しし、「自然と生まれる差別化」を見つけるワーク
- 日常の行動に紐づけてリスクなく始める「ついでにやる」起業アプローチ
- 「探求テーマ」の発信を通じて、共感してくれるファンや仲間を集めるマーケティング手法
- お金と信用の本質を理解し、無理のないキャッシュポイントと循環を作るビジネスモデル設計
- 事業のブレをなくす「ミッション・ビジョン・理念・行動指針」の言語化
- 変化に対応しながら最初の一歩を踏み出す「バックキャスティング(逆算思考)」と「自給」の視点
仕様・特典
- 130ページのPDF教材
- 各章に書き込み式ワークシート&図解を多数収録
- 全11点の資料+図解&ワークシート集込み
- ご購入後ご満足いただけなかった場合の返金対応あり
目次
- はじめに
- 第1章:需要を見つける ―― あなたの仕事はどこにある?
- 第2章:自分を知る ―― あなただけの資本と専門性
- 第3章:探求し、発信する ―― 人とつながり、キャリアを築く
- 第4章:お金と経済の正体を知る ―― 豊かさのツールを使いこなす
- 第5章:ビジネスモデルを設計する ―― 価値の流れを作る
- 第6章:事業の軸を定める ―― あなたの羅針盤
- 第7章:一歩を踏み出す ―― 計画と行動、そして自給
- おわりに
試し読み
はじめに
この本を手にとっていただき、ありがとうございます。
この教科書は、一攫千金を夢見るような派手なビジネスや、シリコンバレーで見られるような、いわゆるベンチャー起業、スタートアップを目指すためのものではありません。新しい産業を創り出したり、社会構造を根底から変革するような、大きな起業物語を期待されている方には、少し物足りないかもしれません。
本書が対象としているのは、「普通の人」です。
あなたが持っている才能、そしてあなただけの資本(これまでの経験、築いてきた人脈、置かれている環境や境遇)を最大限に活かして、あなたの住む地域やコミュニティが必要としている事業を、地に足をつけて「普通に」行う。そのための考え方と具体的な方法をまとめました。
「普通に」と強調しましたが、決して地味で退屈なことを推奨しているのではありません。むしろ、その「普通」の積み重ねが、結果的に地域社会を深く豊かにし、時には思いがけず新しい産業や文化の芽を育むことにつながるのです。
私たちはしばしば、地域活性化というと、外部から大きな資本を呼び込んだり、観光客をターゲットにした開発を思い浮かべがちです。しかし、そうした開発が、時として地域に住む人々の利便性や穏やかな暮らしを犠牲にしてしまうこともあります。本書が目指すのは、そうした外部からのお金を稼ぐことだけを目的とした開発ではありません。むしろ、そこに住んでいる人々が最もその恩恵を受け、日々の暮らしがより便利に、より楽しくなるような、そんな事業が地域の中に増えていくことを願っています。
この教科書を通じて、あなた自身の可能性を広げ、同時にあなたの周りの社会を少しでも豊かにしていく、そんな起業の一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。
社会を豊かにするとは
この教科書が目指すゴールは、シンプルに「社会を豊かにする」ことです。
では、「社会を豊かにする」とは、具体的にどういう状態を指すのでしょうか。 様々な定義があると思いますが、この本では「社会的資本の蓄積」と定義したいと思います。
少し分かりにくい言葉かもしれませんね。例を挙げてみましょう。日本の原風景とも言える「田んぼ」です。
水田稲作の本当に凄いところは、毎年同じ土地で同じ稲を育てても、土地が極端に痩せることなく、持続的に食料を生産し続けられる点にあります。日本に住んでいると当たり前のように感じるかもしれませんが、これは世界的に見ても驚異的なことなのです。
世界史で習った四大文明(メソポタミア、黄河、エジプト、インダス)の多くは、現代までその形を保っていません。その衰退理由の一つとして、主食であった小麦などの畑作物を連作し続けた結果、土地が痩せてしまい、食糧生産が維持できなくなったことが挙げられています(もちろん、理由は複合的ですが)。畑作は、一般的に同じ作物を育て続けると地力が低下する「連作障害」という問題を抱えています。
しかし、日本の水田稲作は、その問題を巧みに克服してきました。いや、克服したというよりは、持続的に栽培できるように、栽培方法と周辺環境全体を何世代にもわたって整え、育て上げてきた、と言った方が正確かもしれません。
山や川から水を巧みに引き込み、水が漏れないように土地を均し、泥で畦(あぜ)を塗り固める。そして、田んぼとその周りには、多様な生き物が生息する豊かな生態系が育まれます。水は栄養分を運び、微生物が土壌を豊かにし、人の手入れがその循環を維持します。 こうして維持される田んぼは、投入する労力に対して、何倍もの食糧という恵みを与え続けてくれます。
このように、持続可能であり、かつ生産性の高いもの。これを、本書では「社会的資本」と呼びたいと思います。
他にも、私たちが安心して飲める綺麗な水を安定して供給してくれる日本の豊かな森林。これも、先人たちが植林し、手入れをし、守り育ててきた社会的資本です。
自然の例ばかり挙げましたが、社会的資本は、政治や経済、社会の仕組みの中にも存在します。安定した法制度、公正な市場、信頼に基づく地域コミュニティ、効率的な工場や生産システム、長年培われた技術を持つ企業、質の高い教育制度など、あらゆる分野に見出すことができます。
これら、持続可能で生産性の高い「何か」を、社会の中に着実に蓄積していくこと。それこそが、真に豊かな社会を築くことにつながるのだと、本書では考えます。そして、あなたがこれから始めようとする「普通の起業」も、この社会的資本を地域に蓄積していく、尊い営みの一つなのです。
起業を考える流れ
さて、いよいよ起業について考えていきましょう。
起業は、不確定な要素が満載の、あなた自身が主人公となる現実の物語です。机上の計算通りに進むことはまずありません。様々な出来事が同時に起こり、計画していた順番通りに進むことも稀です。
ですから、この教科書では、あくまで「考えやすい順番」でお伝えしていきます。決して、「この順番通りにやらなければ成功しない」と捉えないでください。状況に応じて、行ったり来たりしながら、柔軟に進めていくことが大切です。
起業とは何か。一言で表現するならば、
「世の中に既にある需要に、自分の資本や専門性で応えていく」
ことです。
では、その「需要」をどうやって見つけ、自分の「資本や専門性」と結びつけ、具体的な事業として形作っていけば良いのでしょうか。この教科書では、そのための具体的な考え方と、役立つヒントを提供していきます。
まずは、この後の目次をざっと眺めて、全体の流れを掴んでみてください。
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