「冬は使いにくい」と思っていた森で、ウサギの足跡が見えた | 暮らしと循環のデザイン

「冬は使いにくい」と思っていた森で、ウサギの足跡が見えた

眠っている資源は季節の中にある

「冬は、なかなかできないんですよね」

新しい事業の話をしているとき、そんな言葉が出てきました。

ある自然体験のフィールドのことです。

春や夏なら、やれることがある。

でも冬になると、雪が降る。道が大変になる。寒い。人も来にくい。

実際、冬の利用はほとんどない状態でした。

だから、冬について考えるときには、どうしても、

「どうしたら冬でも使えるようになるだろう」

という発想になります。

ところが話を聞いていくと、少し違うものが見えてきました。

冬の森では、動物の足跡がよく見える。

「ウサギなんているわけないと思っていたけれど、実はいた」

そんな話が出てきました。

夏の森を知っているからといって、冬の森まで知っているとは限らない。

季節が変われば、同じ場所でも見えてくるものが変わる。

すると、「冬は使いにくい場所」という見方が、少しずつ変わっていきます。

冬だからこそ、見えるものがある

雪があると、歩くのは大変です。

でも、雪があるからこそ見えるものもある。

たとえば、動物の足跡です。

「ウサギなんているわけないと思っていたけれど、実はいた」

そんな発見がある。

もちろん、それだけで新しい商品になるわけではありません。

でも、

「冬だからできない」

ではなく、

「冬だから見える」

と考えてみると、同じ場所について考える材料が増えてきます。

「使えていない場所」ではなく「まだ見ていない場所」

この違いは、新規事業を考えるときにも面白いところです。

「使えていない」

と思っている場所に、

まだ知られていない価値があるかもしれない。

使っていない時間。

空いている部屋。

眠っている設備。

昔やっていた仕事。

自分では当たり前すぎて、人に話していない経験。

新しい商品を考えるとき、何かを新しく足すことばかり考えなくてもいい。

今あるものを、もう一度違う季節から眺めてみる。

そうすると、昨日まで「制約」だったものが、今日は「資源」に見えることがあります。

あなたの仕事にも、

「仕方がないから使っていない」

と思っているものはないでしょうか。

そこには、まだ誰にも見えていない仕事が残っているのかもしれません。

この見方の背景にあるのは、起業系デザインツールでいう「Asset(すでに持っている資源)」を見つけ直す考え方です。

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