頑張っているのにしっくりこない? それは「構造のズレ」かもしれません | 暮らしと循環のデザイン

頑張っているのにしっくりこない? それは「構造のズレ」かもしれません

毎日一生懸命、仕事や暮らしに向き合っている。

それなのに、なぜか「モヤモヤする」「疲弊してしまう」「しっくりこない」と感じることはありませんか?

「もっと効率よくやらないと」「私の能力が足りないからだ」

そんな風にご自身を責めてしまう方も少なくありません。

でも、本当にそうでしょうか?

先日、私のセッション(対話を通じたヒアリング)にいらっしゃった、ある個人事業主の方(Aさん)の事例をご紹介します。

「丁寧さ」が自分の首を絞めていた?

Aさんは、自然と丁寧に向き合いながら、個人のお客様や取引先へ商品を届けている、とても真面目で情熱のある方です。しかし、日々の業務の中でいくつかの「静かな負担感」を抱えていました。

1. 事務連絡という見えない負担

Aさんは取引先に対し、毎週「〇〇日までにご注文をお願いします」と個別にリマインドの連絡をしていました。しかし、すでにシステムが導入されており、注文の確認は自動でできる状態。それでも「親切にしなければ」という思いから続けていた事務連絡が、実は彼女の時間を奪い、焦りを生んでいました。

セッションを通じて、「事務連絡は思い切ってやめ、その分のエネルギーをSNSなどで『こんな商品をお届けします!』というポジティブな発信(コミュニケーション)に回そう」という結論に至りました。結果的に、その方が取引先にとっても嬉しい価値になります。

2. ミスをなくそうとする「呪縛」

作業を手伝ってくれるスタッフの小さなミス(数の数え間違いなど)が起きるたび、「どうすれば作業中にミスを防げるか」と悩んでいました。しかし、人間である以上、作業中のミスをゼロにするのは不可能です。

全体を俯瞰してみると、途中で何度も確認作業を挟んで全体のスピードを落とすより、「最後に自分が一括して最終確認をして修正する」ほうが、実は全体の労力が最小(最適化されている)ということに気づきました。「ミスは起きるもの、最後に拾えばいい」と割り切ることで、心理的な負担が一気に晴れました。

3. 「ちゃんとやらなきゃ」という社会への罪悪感

Aさんは、知人が挑戦する地域活動や選挙などを応援したい気持ちがあるものの、「日々の仕事で余力がなく、実務を手伝えない」ことに罪悪感を覚えていました。

しかし、社会との関わりは「ゼロか百か」ではありません。配達の「ついで」にチラシを配ることも、名簿に「名前を連ねて賛同の意を示す」ことも、実は絶大な価値があります。自分のコア(仕事や暮らし)をしっかり回し、そこから生まれた「余剰」や「ついで」で関わっていく。それで十分に社会を良くする力になっているのです。

それは「能力」ではなく「構造」の問題

Aさんの事例から見えてくるのは、Aさんに能力がないわけでも、気持ちが足りないわけでもないということです。

ただ、「エネルギーを注ぐ場所(構造)が、少しだけズレていた」だけなのです。

システムに任せられることを自分でやろうとしたり。

全体の最適化ではなく、部分的なミス撲滅にフォーカスしたり。

「余剰」がないのに、全力で関わろうとして苦しくなったり。

対話を通じてこの「構造のズレ」に気づき、少し視点を変えるだけで、驚くほど納得感が生まれ、心が軽くなり、本来注ぐべきところにエネルギーを回せるようになります。

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