2−2. いのちの循環に則った仕事とは
命の循環を考える上で大事な言葉が、才能という言葉ですね。
才能を活かして仕事をしましょう、ということです。
ここで言う才能とは何か、お伝えしますね。
まず一つ目は、明確に好きなことですね。
例えば、私だったらスキーですね。
特にバックカントリースキーというゲレンデじゃない、普通の雪山を登って滑るスキーが好きなんですよね。
そんな感じで明確に好きだ、って言うことを自分で分かっていることですね。
それを才能と呼んでいます。
もう一つは、無意識にやっていることですね。
これは無意識なので、なかなか自覚することが難しいんですけど。
これを認識するには人と比較するとわかりやすくなります。
例えば僕だったら、
無意識にいろんな物事の構造だとか、仕組みというものが知りたくなっちゃって、調べたりしてしまいます。
自然に目が入っちゃうんですよね。
本とか買って勉強をしちゃうんですね。
それはこう、明確に好きっていうよりは無意識でそういうことをやってしまうんですよね。
あとは、何か買い物に行く時に、
普通に歩いて行くよって言う人もいれば、
車を使っていくよっていう人もいると思うんですよね。
そういった無意識にやっていることを生かすこと。これを才能と呼んでいます。
後ですね。
見逃しがちなのが、環境だとか、境遇ですね。
環境というのは、さっきの薪ストーブの例で言えば、家を持っているだとかね。
これちょっと境遇にも近いんですけど、
他には代々引き継がれている山がある。そこに薪に使えるような木がたくさんあるとか。
そういう環境っていうものも、全部自分の才能という風に捉えます。
命の循環でいくと、
これらの才能を社会を豊かにするっていうことに使う、
そういう仕事の仕方ですね。
社会を豊かにすることって何かというと。
聞き慣れない言葉かもしれませんが、コモンを豊かにするものだと私は考えています。
コモンって何かというと、誰でも関われて、誰でも受け取れるものです。
先ほどからの薪ストーブで言えば、里山というのは、このコモンの最たるものだと思います。
なぜなら、山が豊かになれば、薪とか燃料が手に入るし、そして山菜の恵みも手に入る。
それによって土壌の水もきれいになる。
そして、豊かな土壌があるとそれによって作物も育つ。
そういう好循環ができるんですけど、
あなたの才能をこういった社会を豊かにするコモンを豊かにすることに使う。
そういった仕事を考えていきましょう、というのが、
私が考えるライフデザインスクールの方向性です。
もちろん、単純に仕事ということで考えれば、この方向性じゃないやり方もありますが、
けれども私は、これに則ってやっていきたいなと思っています。