【コーチングでの衝撃】あなたの努力が報われない本当の理由 ―「幻の商品」を売っていませんか?

(起業したある人の独白)

「一生懸命、良いものを作っているはずなのに、なぜかお客様に届かない…」

「もしかして、私のやっていることは独りよがりなのかもしれない…」

起業して自分の道を歩もうとするとき、多くの方が一度はこんな悩みの壁にぶつかるのではないでしょうか。

何を隠そう、私自身がここ数ヶ月、まさにこの深い霧の中で立ち尽くしていました。

先日、いつもお世話になっている経営コーチとのセッションで、私は頭をガツンと殴られたような、それでいて目の前の霧がさっと晴れるような、衝撃的な気づきを得ました。

それは、**「私が今まで作っていたのは、本物の『商品』ではなかったのかもしれない」**という、耳を疑うような感覚でした。

きっかけは「書けなかった」ワークシート

コーチングの冒頭、私はここ数ヶ月の停滞感を正直に打ち明けました。

アルバイトを経験し、「雇われることはなんて楽なんだろう」と感じたこと。

それは、会社が「商品」も「価値」もすべて定義してくれているから。

それに比べて、ゼロから自分で価値を生み出すことのなんと難しいことか…。

そんな話の流れで、以前出された「自分の商品の価値を計算する」というワークシートに話題が移りました。実は私、そのシートを前にして手が止まってしまっていたのです。

数字を入れようとすると、頭の中に「無理だ」という声が響き、思考がフリーズしてしまう。

そのことを話した時、コーチは核心を突く原理原則を教えてくれました。そして、その瞬間に気づいたのです。

私が売っていた(と思っていた)のは、お客様にとっては存在しない**「幻の商品」**だったのかもしれない、と。

あなたの「価値」、お客様の頭の中に存在していますか?

コーチは、商売が成り立つための絶対的な法則を、シンプルな一つの不等式で示してくれました。

【顧客が受け取る価値】 > 【顧客が支払う値段】

当たり前のことですよね。

お客様は、払うお金以上の価値を手に入れられると判断しなければ、決して財布の紐を緩めません。

しかし、ここからが衝撃でした。

この**「価値」とは、商品そのものに絶対的なものとして宿っているわけではない。

それは、「お客様の頭の中に、そう認識されて初めて存在する」**ものなのだと。

どんなに素晴らしい素材を使っても、どんなに時間をかけて作り込んでも、その背景や想い、そして「なぜそれがお客様にとって素晴らしいのか」が伝わっていなければ、お客様の頭の中では、その「価値」はゼロに等しいのです。

私は、良いものさえ作れば、いつか誰かが見つけてくれるはず…と、どこかで受け身になっていました。

しかし、それではダメだったのです。

商品の価値をお客様の頭の中にしっかりと「作り上げる」こと。それこそが、提供者である私の最も重要な仕事だったのです。

「傲慢」ではなく「責任」。価値を伝えるということ。

「なぜ、今、あなたからこの商品を買わなければいけないの?」

コーチは言います。

「お客様が心の内で抱いているこの問いに、明確な答えを提示することが、私たちの責任です」と。

正直、ドキッとしました。自分の商品の価値を、自信をもってストレートに語ることは、どこか「傲慢なのでは?」と感じる自分がいたからです。

お客様に判断を委ねるのが誠実な態度だと思い込んでいました。

でも、それは大きな間違いでした。

特に、私たちのような専門的なサービスを提供する者は、お客様を導く存在でなければなりません。お客様は、その分野の専門家ではないのですから。

「私から買うと、あなたはこう豊かになれますよ」

そうはっきりと伝えることは、お客様が安心して決断するための道しるべを示すこと。

それは、私たちの「責任」であり、「義務」なのです。

この考え方に触れた時、私の心のブロックがガラガラと崩れていくのを感じました。

あなたも「幻の商品」を売っていませんか?

このブログを読んでくださっているあなたも、もしかしたら過去の私と同じように、素晴らしい価値を持ちながらも、それを届ける方法に悩んでいるかもしれません。

もしそうなら、一度立ち止まって自問してみてください。

「私の商品の価値は、お客様の頭の中に明確に存在しているだろうか?」

「『なぜ、私から買うべきなのか?』という問いに、自信を持って答えることができるだろうか?」

この問いに向き合うことこそが、あなたのビジネスを「幻」から「本物」へと変える、確かな第一歩になるはずです。

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