子どもたちが参加する自然体験の場について話しているとき、アンケートの話が出ました。
そこに、こんな趣旨の感想があったそうです。
「うちの子が、こんなに友達と関われることを知らなかった」
学校では見せていない姿だった。
その子らしさが、その場所では出ていた。
そんな受け止め方です。
運営側が見ていたものと、親が見ていたもの
提供する側から見ると、
自然の中で遊ぶ。
友達と活動する。
いろいろな体験をする。
そんなサービスです。
もちろん、それだけでも十分意味があります。
でも、参加した親からすると、
「自分の子どもの、知らなかった姿が見える」
という価値があった。
ここには大きな違いがあります。
サービスを提供する側は、つい「自分が何を提供しているか」を説明したくなります。
けれど、お客さんは、そのサービスを通して別のものを受け取っていることがある。
商品の価値は、説明書の中だけにない
これは新商品をつくるときにも面白い考え方です。
「この商品には、どんな機能がありますか」
だけではなく、
「実際に使った人は、何を発見していましたか」
を見る。
そこには、自分では考えていなかった価値があるかもしれません。
そして、その価値を見つけたら、必ず新商品をつくらなければならないわけでもありません。
今ある商品の伝え方を変えるだけでもいい。
「子どもが自然の中で遊びます」
から、
「普段は見えない、その子らしい姿に出会える時間です」
へ。
同じ場所でも、見えてくる世界が変わります。
今いるお客さんは、あなたの商品を通して何を発見しているでしょうか。
あなたが説明していない価値を、すでに見つけてくれている人がいるかもしれません。
この事例と重なるのは、「商品の価値を洗い出す三つの方向性」の中でも、実際に起きている価値を顧客側から見つけ直すという考え方です。