「もっと売上を伸ばさなきゃ」 「今のSNS発信のトレンドに乗らなきゃ、取り残されてしまう」
数年前の私は、毎日のようにスマホの画面と睨めっこしながら、焦りと不安の中にいました。
フリーランスのインテリア&ライフスタイルスタイリストとして独立したものの、集客は安定せず。「ビジネスの成功法則」を教えてくれる高額な講座に飛び込み、言われた通りにSNSのプロフィールを整え、フォロワーを増やし、投稿文の「型」に合わせて自分の発信を作り込んでいきました。
「月収〇〇万円を達成!」「私のサービスで人生が激変しました」
そう語るキラキラした先輩たちの真似をして、強気な言葉を使い、ターゲットの「不安」や「悩み」を強く刺激して購買意欲を高める投稿を続ける日々。
でも、投稿ボタンを押すたびに、胸の奥がキュッと締め付けられるような、重い違和感が残るのです。
全員同じリクルートスーツを着せられているような息苦しさ
その違和感の正体を考えていたとき、私はふと、学生時代の就職活動のことを思い出しました。
黒のリクルートスーツに、髪はひとつにまとめて、マニュアル通りの志望動機や自己PRを声高らかに語る空間。みんな同じ格好をして、同じ顔をして、人事担当者の好みに自分を合わせにいっていた、あの時の強烈な不快感です。
または、周りのみんなが同じファッションやメイクをして「仮想の自分(鎧)」を纏うことで強くなろうとしていた、あの感覚。
世間で言われている「売れるマーケティングの型」に自分をはめ込む作業は、まさに「自分自身を消して、仮想の自分(鎧)を演じること」と同じだったのです。
「成果を出すため」「売るため」だと言い聞かせて鎧を着込みましたが、どれだけ発信を頑張っても、心はどんどんすり減っていきました。お客様からお問い合わせが来ても、「本当の私を見せたら失望されるんじゃないか」という恐怖が消えなかったのです。
その違和感は「天邪鬼」ではなく「自分を守るサイン」
マーケティングの講座では、「型通りにできないのは覚悟が足りないから」「素直じゃないから」と言われることもありました。
自分は天邪鬼で、素直に成果を出せないダメな人間なんだろうか——。そう自分を責めたこともあります。
でも、今ははっきりと分かります。
あの時感じていた胸の苦しさは、決して「覚悟の不足」でも「素直じゃないから」でもありませんでした。 それは、「これ以上、自分を偽って大切な感覚を殺さないで!」という、自分自身からの切実なSOSサインだったのです。
誰かが作った「売れる型」や「煽り型のビジネス」は、確かに一時的な数字を作るには効率的かもしれません。けれど、そこには「本来のあなた」の温もりや、あなたが本当に大切にしたい美学が抜け落ちてしまいがちです。
自分を消して手に入れた成果は、あなたを幸せにしてはくれません。
「型」を脱ぎ捨てる前に、まず「等身大の自分」に立ち返る
「成功法則の型を捨てて、自分らしく生きよう!」と急に大きな決断をする必要はありません。
まずは、日々の中であなたが感じている「小さな違和感」を無視しないことから始めてみませんか?
- 「この言葉、なんだかわたしらしくないな」
- 「お客様の不安を煽って申し訳ない気持ちになるな」
- 「本当は、こんなに完璧な暮らしなんてできていないのに」
そう感じたら、一歩立ち止まってみてください。 鎧を脱いだ「等身大のあなた」が何を感じているのか、耳を傾けてあげること。それこそが、無理のない、心地よいビジネスを巡らせていくための第一歩になります。
あなたが自分を大切にできたとき、はじめて「本当にあなたを必要としてくれるお客様」との温かい関係が動き始めるのです。
世間の正解や「〇〇すべき」という型に自分をはめ込むのではなく、自分自身の暮らしや感覚を大切にしながら、等身大でビジネスを循環させていくこと。
「私の暮らしも、そろそろ自分でデザインしてみたいかもしれない」
そう感じた方は、ぜひ一度、私たちが大切にしている思想や歩みについて触れてみてください。あなたの心地よい循環を見つけるヒントになれば幸いです。
▼ 自分の暮らしを、自分でデザインする。
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