なぜ私は「火起こし」を教える前に、目的を整理するのか | 暮らしと循環のデザイン

なぜ私は「火起こし」を教える前に、目的を整理するのか

防災の授業について打ち合わせをしていました。

話題は、
火起こし。

火を起こす方法をどう教えるか。

どんな道具を使うか。

そんな話になるかと思っていました。

でも実際に話していたのは、
まったく別のことでした。

「そもそも、なぜ火を起こすのか。」

ここが決まらないと、
どんなに良い授業をしても、
体験だけで終わってしまうからです。


防災というと、

火起こし。

ロープワーク。

テント。

そんな技術を思い浮かべる方が多いと思います。

もちろん、
技術は大切です。

でも私は、

「その技術は、
何のためにあるのか。」

を先に考えます。

例えば、

高齢者が本当に災害時に生き延びるためには、

火起こしが最善なのでしょうか。

ある状況では、

乾電池を使った着火方法の方が現実的かもしれません。

つまり、

目的が決まれば、

手段は変わることがあります。


これは防災だけの話ではありません。

教育も同じです。

起業も同じです。

地域づくりも同じです。

方法から考えると、
選択肢はどんどん狭くなります。

目的から考えると、
必要な方法が自然と見えてきます。


今回の打ち合わせでも、

まず全体像を共有して、

「命を守るとは何か。」

「何を目指して探究するのか。」

そこを先生方と共有した方が、

授業全体の設計もしやすくなる。

そんな話をしていました。


私は普段、

「構造を整理する」

という言い方をしています。

構造とは、

手段を並べることではありません。

目的と、

その目的を実現するための流れを見えるようにすることです。

すると、

「何をやるか」

ではなく、

「なぜそれをやるのか」

が分かるようになります。


防災でも、

教育でも、

起業でも、

人生でも。

私が最初に整理しているのは、

方法ではなく、

構造です。

方法は、

そのあとに自然と決まっていきます。


最後に

もし今、

頑張っているのに進まないと感じるなら、

方法が足りないのではなく、

目的と構造がつながっていないだけかもしれません。

そんなときは、

新しい知識を増やす前に、

一度立ち止まって、

「私は何のために、これをやろうとしているのだろう。」

そんな問いを置いてみると、

見える景色が変わることがあります。

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