何故、政治家は国民のための政治をしないのか。

何故、政治家は国民のための政治をしないのか。

何故、大企業社員や官僚はそれを支持するのか。

この本には、

消費税(インボイス)に賛成と反対に分かれる理由が書かれています。

大都市エリート(大企業に勤め、官僚、医者、政治家、いわゆる勝ち組)は、こう思っています。

「今の社会は、皆平等に機会が与えられているのだから(もしくはそれを目指せば)、所得が低いのはその人が怠惰だからだ」と。

「俺みたいにお金を稼ぎたいなら、俺みたいに頑張って同じ仕事に就けば良いじゃないか」と。

一見まともな考えに見えるけど、意識高い系の人達、若者も感化されやすいこの考え方。

だから、弱者救済や福祉に冷たいのです。

全員一律に課税される消費税が好きなのです。

よく考えてみてください。

社会は経営者だけで成り立つのでしょうか。

コンサルタントだけで成り立つのでしょうか。

政治家、医者だけで成り立つのでしょうか。

社会は多種多様な仕事で成り立っています。

というよりは、高所得者の仕事は低所得者の仕事の上に成り立っています。低所得者の仕事をする人がいなければ社会は崩壊します。

高所得の仕事は社会の中の一部であり続けるし、就業者の絶対数で言えば低所得の仕事の方が多いのです。

つまり、

どれだけ全国民が頑張ろうとも構造的に一部の人しか勝ち組になれないし、大多数の人は負け組になる社会なのです。

ここからは個人の思想によると思いますが、

・どれだけ頑張ろうが一部の人しか豊かになれないし、全体が衰退していく社会を良しとするのか、

・できないこと、足りないことは補い合いながら、全員が豊かになる社会を目指すのか(実はこの方が一個人としても豊かになる)

あなたはどちらを望みますか。

日本国債についての新聞記事にもよくありますが、

「市場に任せてすべて自由にするのが正しいのだ」という謎の信仰もありますね。

目指すべきは全国民が豊かになることで、その為に市場は操作されるのです。そもそも市場というのは、安定した国家によって作られているものです。

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