【起業家の本音対談から学ぶ】「義務感」から抜け出し、「やりたい!」を仕事にするヒント
【起業家の本音対談から学ぶ】「義務感」から抜け出し、「やりたい!」を仕事にするヒント

「好きなことで起業したはずなのに、なんだか最近楽しめていない…」 「やるべきことに追われて、本当にやりたいことが後回しになっている…」 「集客や売上のプレッシャーで、心が疲れてしまう…」
個人事業主として、あるいは起業を目指す中で、ふとそんな風に感じることはありませんか?
先日、ある起業&経営コーチ(すえなみさん)とそのクライアント(中垣さん)のリアルな対談を拝見する機会がありました。そこでは、ビジネスの具体的な話だけでなく、仕事への向き合い方やモチベーションの源泉、さらには人生における大切な価値観について、示唆に富んだやり取りが交わされていました。
今回はその対談の中から、特に個人事業主やこれから起業するあなたに役立つ「思考のヒント」を4つご紹介します。
1. その仕事、「貢献したい」から? それとも「順番だから」?
対談の中で、コーチのすえなみさんが参加したある協会(ボランティア色が強い組織)での経験が語られました。そこでは、役割分担が「やりたいからやる」という貢献意欲ではなく、「次はあなたの番だから」という**”押し付け”や”義務感”**で回っている空気を感じ、居心地の悪さを覚えたそうです。
これは、会社組織だけでなく、私たち個人事業主の仕事にも当てはまるかもしれません。
- 今の仕事、「本当にやりたいこと」として取り組めていますか?
- 「やらなきゃいけない」という義務感に縛られていませんか?
対談では、「リーダー(自分自身)が楽しそうにやっていなければ、周り(顧客や協力者)もついてこない」という話も出てきました。もし今、仕事に”やらされ感”を感じているなら、一度立ち止まって、自分の内なる「やりたい!」という情熱の炎を再確認してみる必要がありそうです。
2. 新規集客より大切なこと? 「今つながっている人」との関係を見直す
クライアントの中垣さんは、薬膳教室の募集状況について話していました。その中で、コーチのすえなみさんが提供した「販売の教科書」という考え方が紹介されます。
その核心は、**「新規顧客の獲得ばかりに目を向けるのではなく、すでにあなたと繋がっている人(既存顧客やファン)との関係性を大切にし、その人たちに適切な情報を届けること」**の重要性です。
- あなたの商品やサービスを本当に必要としているのは誰ですか?
- その人は、どんなタイミングで、どんな情報を求めていますか?
- その情報を、どんな方法で届けるのが一番心地よいでしょうか? (例:中垣さんのインスタライブでの受講生の声の紹介など)
闇雲に広告を打ったり、焦らせるようなセールスをしたりするのではなく(中垣さんも「焦らせる広告はしたくない」と話していました)、**「今いるお客様が何を求めているか」**に真摯に向き合い、価値を提供し続けること。それが結果的に、口コミや紹介といった形で新しいお客様との出会いにも繋がっていく、という好循環を生むのです。
3. 「仕事したくないモード」も自分の一部。働き方・お金の使い方を見つめ直す
対談では、中垣さんの自分の気持ちや状況に合わせた柔軟な働き方への言及がありました。また、金融投資(NISAなど)の話から発展し、**「本当の投資先は、自分自身や家族(子供の教育や経験)ではないか」**という価値観の変化も語られました。
これは、常に全力疾走を求められがちな起業家にとって、非常に重要な視点です。
- 今の自分のエネルギー状態や気持ちに正直になっていますか?
- 売上や成長だけを追い求め、大切なもの(家族、健康、心の余裕)を犠牲にしていませんか?
- 稼いだお金を、将来の不安を埋めるためだけに使っていませんか?
目先の利益や世間の評価に惑わされず、**「自分にとって本当に価値あるものは何か」**を見極め、時間やお金の使い方を選択していくこと。それが、長期的に見て、より豊かで満たされた働き方・生き方につながるのかもしれません。中垣さんが子供の習い事にお金をかけることに喜びを感じている様子は、その好例と言えるでしょう。
4. 「暮らし」そのものが価値になる? 枠を超えて可能性を見出す
対談の後半では、「お金を稼ぐモチベーションがなくなって、『暮らしてればいいや』ってなった時に、初めて見えてくるものがある」という深い議論がありました。
それは、評価やお金のためではなく、ただ「自分が在る」「暮らしている」こと自体が、自然と周りへの価値提供(贈与)に繋がっていくという考え方です。
- あなたが普段、何気なくやっていること、情熱を注いでいることは何ですか?
- あなたの経験や知識(例:中垣さんの妊活に関する学び)は、誰かの役に立つ可能性はありませんか?
- 今の社会やビジネスの「当たり前(枠組み)」にとらわれず、新しい価値を生み出すことはできませんか?
「生きてるだけで丸儲け」という言葉がありますが、それは単なる楽観主義ではなく、「自分の存在そのものが価値である」と捉え、日々の暮らしの中からビジネスの種を見つけ、育てていく視点とも言えるかもしれません。
まとめ
今回のコーチング対談から見えてきたのは、小手先のテクニックではなく、起業家自身の**「あり方」**に関わる深いテーマでした。
- 仕事の原動力は「貢献したい」という内なる想いか?
- 誰との「つながり」を大切にし、価値を提供したいか?
- 「自分軸」で働き方やお金の使い方を選択できているか?
- 「暮らし」と「仕事」を統合し、自分らしい価値を見出せているか?
もしあなたが今、何かに迷ったり、立ち止まったりしているなら、これらの問いを自分自身に投げかけてみてください。きっと、次の一歩を踏み出すための大切なヒントが見つかるはずです。
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