銀行がお金を作り出す?具体例でわかる!お金の仕組みとデフレ脱却への道
銀行がお金を作り出す?具体例でわかる!お金の仕組みとデフレ脱却への道
「お金ってどこから生まれてくるの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
実は、私たちが普段使っているお金(日本円)は、銀行が「作り出して」いるんです。
今回のブログでは、お金の専門家である二人の対談を元に、
- お金(日本円)は誰が、どうやって生み出しているのか?
- なぜ、お金の量が増えたり減ったりするのか?
- 具体例で見る、お金の増減と経済への影響
- 日本が長年デフレから抜け出せない理由とは?
- デフレ脱却のために、私たちにできることとは?
といった疑問について、具体例を交えながらわかりやすく解説していきます。
お金は「借金」から生まれる?具体例で解説
「銀行がお金を作っている」と聞いても、イメージしにくいかもしれませんね。
そこで、具体例で考えてみましょう。
例1:住宅ローンを組む場合
あなたが家を買うために、銀行から3000万円の住宅ローンを借りるとします。
この時、銀行はあなたの口座に3000万円を振り込みます。
すると、世の中のお金の総額は3000万円増えます。
例2:企業が事業資金を借りる場合
パン屋さんが新しいオーブンを買うために、銀行から100万円を借りるとします。
銀行はパン屋さんの口座に100万円を振り込みます。
この瞬間、世の中のお金の総額は100万円増えるのです。
つまり、誰かがお金を借りることで、お金の総量が増えるという仕組みです。
銀行は、預金を集めて貸し出しているのではなく、「貸す」という行為によってお金を生み出しているのです。
お金を返すとどうなる?具体例で解説
では、借りたお金を返すとどうなるのでしょうか?
これも具体例で見てみましょう。
例1:住宅ローンを返済する場合
あなたが毎月10万円ずつ住宅ローンを返済するとします。
すると、あなたの口座から毎月10万円が引き落とされます。
この時、世の中のお金の総額は毎月10万円ずつ減っていきます。
例2:企業が借入金を返済する場合
パン屋さんが毎月5万円ずつ借入金を返済するとします。
すると、パン屋さんの口座から毎月5万円が引き落とされます。
この時、世の中のお金の総額は毎月5万円ずつ減っていくのです。
つまり、誰かがお金を返すと、お金の総量が減るという仕組みです。
経済成長とお金の関係:具体例で見る
経済が成長するためには、お金の量も増えなければなりません。
なぜなら、経済成長とは、モノやサービスの生産・取引が増えることを意味するからです。
例:スマートフォンの普及
10年前には、スマートフォンを持っている人は少数でした。
しかし、今では多くの人がスマートフォンを持ち、様々なアプリやサービスを利用しています。
これは、スマートフォンという新しい商品が生まれ、それに関連する産業が成長した結果です。
スマートフォンを製造する会社、アプリを開発する会社、通信サービスを提供する会社など、多くの企業が活動し、多くの人が働いています。
これらの経済活動には、多くのお金が必要です。
そのため、経済成長に伴い、お金の量も増えていく必要があるのです。
デフレが経済を破壊する?具体例で見る
デフレとは、モノやサービスの値段が下がり続ける現象です。
例:パン屋さんの場合
パン屋さんがパンを1個150円で売っていたとします。
しかし、デフレでパンの値段が下がり、1個120円でしか売れなくなってしまいました。
すると、パン屋さんの売上は減ってしまいます。
売上が減ると、パン屋さんは、
- 新しいオーブンの購入を諦める
- 従業員の給料を減らす
- パンの材料の質を落とす
といった行動を取らざるを得なくなるかもしれません。
すると、銀行からの投資の為の借入が減るので、国内のお金の総量が減り、経済全体の活力が失われ、さらにデフレが進むという悪循環に陥ってしまいます。
日本がデフレから抜け出せない理由
日本が長年デフレから抜け出せない最大の原因は、政府の政策にあると専門家は指摘します。
本来、デフレを脱却するためには、政府が積極的にお金を使い、需要を喚起する必要があります。
しかし、日本政府は「国の借金を減らす」ことを優先し、緊縮財政を続けてきました。
例えば、
- 公共事業を減らす
- 消費税を増税する
といった政策は、いずれも需要を抑制し、デフレを悪化させる可能性があります。
デフレ脱却のために、私たちにできること
デフレから脱却し、経済を活性化させるためには、
- 地方自治体が積極的にお金を使うこと
- 例:教員の給料を上げて、雇用を増やす
- 例:地域の人材育成のために、研修機会を提供する。
- 公共事業を増やすこと
- 例:老朽化した道路や橋を修繕する
- 例:新しい公共施設を建設する
といった対策が考えられます。
私たち一人ひとりができることとしては、
- お金の仕組みについて正しい知識を持つこと
- 経済政策について関心を持ち、選挙などで自分の意見を表明すること
- 地元の商店街で買い物をするなど、地域経済を応援すること
などが挙げられます。
まとめ:具体例で理解を深めよう
今回のブログでは、「銀行がお金を作り出す」という仕組みから、デフレの問題まで、具体例を交えながら解説しました。
お金の仕組みを理解することは、経済を理解する上で非常に重要です。
今回の記事を参考に、身の回りの経済現象について考えてみてください。
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