売上アップ!でも請求・会計が追いつかない…個人事業主のための『バックオフィス業務』効率化ステップ

個人事業主の皆さん、日々の業務お疲れ様です!

「最近、注文が増えて嬉しいけど、請求書を作るのが大変…」

「Excelでの売上管理や入金チェックに時間がかかりすぎる…」

「会計ソフトを入れたけど、いまいち使いこなせていない…」

事業が軌道に乗ってくると、売上を作るための「フロント業務」だけでなく、請求・入金管理、経理といった**「バックオフィス業務」**の負担が増えてきませんか? ここがボトルネックになって、コア業務に集中できなかったり、ミスが発生したりすることも…。

先日、ある農業経営者の方のコーチングで、まさにこのバックオフィス業務の効率化が大きなテーマとなりました。複数の注文方法、分散した請求・会計ツール、手作業でのデータ転記…これらをどう改善していくか、具体的な議論が交わされました。

今回はそのセッションの内容を元に、個人事業主がバックオフィス業務を効率化するための3つのステップをご紹介します。

ステップ1:現状の『業務フロー』をとことん可視化する

まずは、今のやり方を客観的に把握することから始めましょう。

  • 誰が?: 自分なのか、家族なのか、スタッフなのか。
  • 何を?: 注文受付、納品書作成、請求書発行、入金確認、記帳など。
  • どのツールで?: 電話、メール、Googleフォーム、Excel、会計ソフト、専用システム(例:Korekku)など。
  • いつ?: 都度なのか、月末なのか、二ヶ月に一回なのか。
  • 情報の流れは?: 注文データはどこへ?納品データは?請求データは?

セッションで使われたホワイトボードのように、図にしてみるのがおすすめです。どこに時間がかかっているか、どこでミスが起きやすいか、どこが連携していないか、ボトルネックが見えてくるはずです。

事例の農家さんの場合、注文ツールと請求ツール、会計ソフトが連携しておらず、手作業でのデータ確認や転記が発生していることが課題でした。

ステップ2:『ツール導入・連携』で自動化を進める

ボトルネックが見えたら、それを解消するためのツール導入や、既存ツールの連携を検討します。

  • 注文管理: 注文受付から顧客管理、請求データへの連携までスムーズに行えるツールを検討。事例では、飲食店向けに使っていた「Korekku」を個人顧客のオプション注文にも適用する案が出ました。
  • 請求書発行: 会計ソフト(マネーフォワード、freeeなど)には、請求書発行機能が付いているものが多くあります。これを活用し、Excelでの手作りから脱却しましょう。他のツール(注文管理システムなど)からCSVデータをインポートできるかも確認ポイントです。
  • 会計・記帳: 会計ソフトを導入しているなら、銀行口座やクレジットカード、POSレジ(Squareなど)と連携させ、取引データを自動で取り込む設定をしましょう。これにより、手入力の手間とミスが大幅に削減されます。
  • 入金管理: 会計ソフト上で請求データと入金データを紐付け(消込)、未入金を簡単に把握できるようにします。

事例の農家さんは、マネーフォワードを導入済みでしたが、請求書発行や売掛金管理には十分に活用できていませんでした。コーチングでは、マネーフォワードを中心に入金管理まで一元化し、他のツールからのデータインポートも検討する方向性が示されました。

ステップ3:『業務分離』と『外注』を検討する

全ての業務を自分一人で抱え込む必要はありません。

  • 業務を分離する: セッションでは、「生産・出荷・配達(現場)」と「販売・請求・会計(事務)」を意識的に分ける考え方が提示されました。
  • 事務作業は外注しやすい: 特に請求書発行、記帳、入金管理といった定型的な事務作業は、専門知識がなくても手順を覚えれば対応可能な場合が多く、オンラインでのリモートワークにも向いています。
  • 外注のメリット: 自分の時間をコア業務(商品開発、顧客対応、マーケティングなど)に集中させることができます。

事例の農家さんも、多忙な中で時間を作り出すために、将来的にはマネーフォワードを使った会計・請求業務を外注することも有効な選択肢として挙がりました。

まとめ

バックオフィス業務の効率化は、単に「楽をする」ためだけではありません。時間という最も貴重なリソースを生み出し、ミスを減らし、より正確な経営判断を可能にする、事業成長のための投資です。

  1. 現状の業務フローを可視化する
  2. ツールを導入・連携させて自動化を進める
  3. 業務を分離し、外注も検討する

完璧を目指さず、まずはできるところから少しずつ改善に取り組んでみませんか? 効率化によって生まれた時間で、あなたのビジネスをさらに飛躍させましょう!


補足:

  • これらのブログ記事は、提供された情報を基に一般的な個人事業主向けに再構成したものです。特定の個人やサービスを過度に推奨するものではありません。
  • 実際のツール選定や導入、税理士選びなどは、ご自身の事業状況に合わせて専門家にご相談ください。
  • 事例として農家さんの話を引用していますが、プライバシーに配慮し、具体的な個人名や固有情報は架空のものです。

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